個人的に文化の日 その2

そして、早4日前のお話・・・
演者さんとの酒を断ってまで行ったのは・・・何気に映画館だったりします。

その伏線は、今年に入ってからの同僚との何気ない会話の中で出てきた
TOCHKA」の話、何となくの意味は知ってたものの、
少し調べる欲が出てきて、いつもの様にググると・・・

その何番目かに出てきたのがコレだったんです。

わたしは知っている、この世でもっとも深くて闇い要塞《トーチカ》を。
このキャッチに何かを捉まれましたね、上演日が近かった事も有って
何が何でも見たい状態に、007を除いたら もうかれこれ数年振りに
衝動に駆られてしまった訳
(その前に駆られたのはコチラ

そんな事で、都内某所まで映画の為だけにノコノコ出掛けていきました。

この映画の特色を挙げると、こんな所
・全編BGM無し 自然の効果音のみが延々と流れる
・登場人物 男一人 女一人 あと端役が二人と犬一匹 しかも役に名前無し
・ほぼ北海道は根室にあるトーチカのワンロケーション
・・・と、まあこんな感じです。

ストーリーは、この映画のHPにリンクを貼ってあるので
そちらを見て頂くとして、
簡単に言ってしまうと、人間の死に様と
その目を逸らしても、それを見つめる目を描いた映画なんだと
この辺は、人に依って取り方が色々有ると思いますし
ある種の経験をした方だと、自然と冷めた目で見れてしまうかも知れない
そんな映画の感想を持ちました。
最近の邦画のクソさを見てると、この映画の凄さは際立つわね
こういう映画がもっと表に出るべきだと思うんだけどね? 

・・・うぁ、内向きだ内向きだ(苦笑)
でも、二人の主演(藤田陽子菅田俊)の迫力は見る者を圧倒します。



あと、同時上映(正確には先にやったのはコッチ)で「LINE」
って映画を見ました。

(↑イメージ画像で、内容はお察しください)
コチラは、簡単に言ってしまうと(スイマセン、端折ってしまって)
この映画の監督(小谷忠典監督)のルーツを追っていく映画で
正直な感想を言ってしまうと、感情の衝動が説明出来ないのと同じで
とても話が飛ぶ気がします(笑)
でも、意図している事は最後の方になると合点が行く見せ方になっていて
荒削りの感情がそこで取れる気がしました。


最後に、この二つの映画の同時上映のイベントの最後に
二人の監督サン(普通に客席で見てました)のトークショーが有ったのですが
映像に対する真っ直ぐな姿勢を、この二人の監督サン共通で
持ってるんだという感想が先でしたね、まず

ちなみに、40人も入れば一杯の小さなスクリーンに
観客として来た私はとても浮いていた感じでした(笑)

それでも、衝動で見て良かったと思える2作品でした。

(2011.1.24)